侍従の報告を聞いて、ルーカスはホッと胸を撫で下ろす。
「ああ。愚かだ。ルーカス、公爵邸へ行き、シャーロットを捕らえるぞ」
 俺が命じると、ルーカスは恭しく頭を下げ、ニヤリとした。
「仰せのままに」