長テーブルに子供たちと一緒に座るが、隣はアレックス様でますます気まずい。
お菓子の準備を手伝いますと牧師さまに申し出たけれど、「子供たちがやりますので」と笑顔で断られた。
おやつに出されたのは、今日私が作ったクッキーとアレックス様が持ってきた丸いキャンディー。
みんなでお祈りした後、アレックス様が私が作ったクッキーを凝視する。
「このお菓子……初めて見る」
「あっ、こちらは私が作ったもので……ご心配ですよね? 私が毒味を」
今、毒味役がいないため自分が買って出て彼の皿のクッキーを摘んだら、アレックス様に手を掴まれてビクッとした。
「必要ない」
彼が澄まし顔で言って、私の手を掴んだままクッキーをパクッと口にする。
彼の唇が私の指に触れ、ドキッ。
なんなの、この色気は……。これ無自覚でやってるの?
私の脳内はパニックで、顔がカーッと熱くなる。
「美味しい」
アレックス様が嬉しい感想を口にしたが、彼の顔をまともに見られなかった。
「あ、ありがとうございます。アレックス様用に作ったクッキーもありますので、今度お渡ししますね」
「ああ。ありがとう」
口調が少し柔らかくなったような気がするけれど、それでもまだ彼の顔は見ることはできず、じっと皿の中のキャンディーを見つめる。
丸くて、緑色で、透き通っていて……。
「まるでアレックス様の瞳みたいで、食べるのがもったいないですね」
なにも考えずに思ったままを言うと、アレックス様に名前を呼ばれた。
「マリア」
その声に心臓が大きくトクンと跳ねる。
いつもと違うとても甘い声でハッとして彼に目を向けたら、口の中にキャンディーを入れられた。
「ん……んぐ!」
ビックリして大きく目を見開く私を見て、彼の口角が微かに上がる。
「キャンディーは眺めるものではなく、食べるものだ」
普段は素っ気ないのに、不意打ちでこんなことをしないでほしい。心臓のドキドキが止まらないんですけど。
お菓子の準備を手伝いますと牧師さまに申し出たけれど、「子供たちがやりますので」と笑顔で断られた。
おやつに出されたのは、今日私が作ったクッキーとアレックス様が持ってきた丸いキャンディー。
みんなでお祈りした後、アレックス様が私が作ったクッキーを凝視する。
「このお菓子……初めて見る」
「あっ、こちらは私が作ったもので……ご心配ですよね? 私が毒味を」
今、毒味役がいないため自分が買って出て彼の皿のクッキーを摘んだら、アレックス様に手を掴まれてビクッとした。
「必要ない」
彼が澄まし顔で言って、私の手を掴んだままクッキーをパクッと口にする。
彼の唇が私の指に触れ、ドキッ。
なんなの、この色気は……。これ無自覚でやってるの?
私の脳内はパニックで、顔がカーッと熱くなる。
「美味しい」
アレックス様が嬉しい感想を口にしたが、彼の顔をまともに見られなかった。
「あ、ありがとうございます。アレックス様用に作ったクッキーもありますので、今度お渡ししますね」
「ああ。ありがとう」
口調が少し柔らかくなったような気がするけれど、それでもまだ彼の顔は見ることはできず、じっと皿の中のキャンディーを見つめる。
丸くて、緑色で、透き通っていて……。
「まるでアレックス様の瞳みたいで、食べるのがもったいないですね」
なにも考えずに思ったままを言うと、アレックス様に名前を呼ばれた。
「マリア」
その声に心臓が大きくトクンと跳ねる。
いつもと違うとても甘い声でハッとして彼に目を向けたら、口の中にキャンディーを入れられた。
「ん……んぐ!」
ビックリして大きく目を見開く私を見て、彼の口角が微かに上がる。
「キャンディーは眺めるものではなく、食べるものだ」
普段は素っ気ないのに、不意打ちでこんなことをしないでほしい。心臓のドキドキが止まらないんですけど。


