クラスは一緒じゃなかったから、茜くんとは途中で別れ、それぞれ自分の教室に向かった。

茜くんがいないから、クラスでは初対面の人ばかり。

早く馴染めるといいな。



教室のドアを開けると

静かに自分の席に座ってる人が多い中で、

早速友達ができたのか、にぎやかな席もあった。


…早くしないと、置いてかれちゃう?


焦ってもどうしようもないけど、とりあえず黒板に貼られた座席表を見て、自分の席を確認する。

私の名字、『結月』だから…

あ、五十音順、女子で一番最後。


一番後ろの席だ。ラッキー!



早速自分の席に着こうと机の置いてある場所を確認してみると、


……私の席に、誰か座ってた。

で、隣の男の子と喋ってる。


そこ、私の席だよね?

間違ってるかと思ってもう一回座席表を見る。


一番後ろだし、前から6番目…間違ってない。