☆☆☆
とにかく潤は無事だった。
そのことで食堂の雰囲気は随分と明るくなっていた。
待っている間に作ったシチューを取り分けて食べている間も、自然と笑みが溢れる。
潤は人一倍の食欲があって、2回もおかわりをしてくれた。
それから全員で教室へ移動して、ダラダラと時間だけが過ぎていく。
なにもやることはないけれど、勉強や読書をする気分にはなれない。
潤は疲れたのか教室の奥で横になり、眠ってしまっていた。
「私達いつまでここにいなきゃいけないんだろうね」
教室の奥の壁を背もたれにして、私は呟く。
隣に座る香が力なく左右に首をふった。
「わからないけど、でも今日はきっと誰も消えないよね?」
そう言われて前方のホワイトボードに視線を向けた。
そこにはまだ『イジメの日』という文字が書かれたままになっている。
なんとなく消そうとしないのは、昨日先生が忽然と消えてしまったのを目撃しているからだ。
先生は文字を半分消したところで消えてしまった。
もし、ホワイトボードに書かれた文字を消すことがトリガーになっているとしたら?
とにかく潤は無事だった。
そのことで食堂の雰囲気は随分と明るくなっていた。
待っている間に作ったシチューを取り分けて食べている間も、自然と笑みが溢れる。
潤は人一倍の食欲があって、2回もおかわりをしてくれた。
それから全員で教室へ移動して、ダラダラと時間だけが過ぎていく。
なにもやることはないけれど、勉強や読書をする気分にはなれない。
潤は疲れたのか教室の奥で横になり、眠ってしまっていた。
「私達いつまでここにいなきゃいけないんだろうね」
教室の奥の壁を背もたれにして、私は呟く。
隣に座る香が力なく左右に首をふった。
「わからないけど、でも今日はきっと誰も消えないよね?」
そう言われて前方のホワイトボードに視線を向けた。
そこにはまだ『イジメの日』という文字が書かれたままになっている。
なんとなく消そうとしないのは、昨日先生が忽然と消えてしまったのを目撃しているからだ。
先生は文字を半分消したところで消えてしまった。
もし、ホワイトボードに書かれた文字を消すことがトリガーになっているとしたら?



