「……私が行けばよかったのかな」
潤が教室から連れ出されて行くとき、私は修じゃなくて良かったと思ってしまった。
このメンバーなら潤が選ばれるのが自然だとも。
そんな自分に気がついたとき、心底恥ずかしくなっていた。
こんな気持になるくらいなら、自分が犠牲になればよかったんだ。
修は潤に成り代わろうとしていた。
私はそれを止めただけだ。
「なに言ってんだよ。そんなわけないだろ」
修の強い声に驚いて顔をあげる。
「こんなことを言うのはダメだってわかってるけど、潤だって、これは自分の役目だってわかってたはずだ」
途端にしどろもどりになり、頬を赤く染めて言い訳を始める修。
その態度に少しだけ胸がドキドキした。
まさか……なんて、こんな状況なのに変に期待してしまいそうになる。
甘い気持ちが浮かんできたとき、食堂のドアが叩かれた。
ハッと我に返って視線を向けるとドアが開いて充たちが戻ってきた。
充も正志も未来も純子も、みんな浮かない表情を浮かべている。
充は疲れたように大きなため息を吐き出して椅子に深く座った。
潤が教室から連れ出されて行くとき、私は修じゃなくて良かったと思ってしまった。
このメンバーなら潤が選ばれるのが自然だとも。
そんな自分に気がついたとき、心底恥ずかしくなっていた。
こんな気持になるくらいなら、自分が犠牲になればよかったんだ。
修は潤に成り代わろうとしていた。
私はそれを止めただけだ。
「なに言ってんだよ。そんなわけないだろ」
修の強い声に驚いて顔をあげる。
「こんなことを言うのはダメだってわかってるけど、潤だって、これは自分の役目だってわかってたはずだ」
途端にしどろもどりになり、頬を赤く染めて言い訳を始める修。
その態度に少しだけ胸がドキドキした。
まさか……なんて、こんな状況なのに変に期待してしまいそうになる。
甘い気持ちが浮かんできたとき、食堂のドアが叩かれた。
ハッと我に返って視線を向けるとドアが開いて充たちが戻ってきた。
充も正志も未来も純子も、みんな浮かない表情を浮かべている。
充は疲れたように大きなため息を吐き出して椅子に深く座った。



