☆☆☆
4人が教室を出て行ってから1時間が経過していたけれど、まだ誰も戻ってきていなかった。
今潤がどんな状況にいるのか、考えることも嫌だった。
できればこのままもう1度眠ってしまいたかったけれど、そう都合よく眠れるわけもない。
「なにか、食べ物を作っておこうか」
弱々しい声で言ったのは彩だ。
「みんな、まだなにも食べてないでしょ」
昨日に引き続き食欲なんてなかった。
外にも出られないし、誰にも連絡と取ることもできない。
気分は最悪だ。
「潤が戻ってきたときに、なにか食べられるようにしといてやるか」
彩の言葉に賛同したのは修だ。
自分のためじゃなく、潤のことを考えていることがわかって自分の考えていたことが恥ずかしく感じられた。
「それならシチューはどう? 材料はあるし、スープよりもお腹にたまるでしょ?」
自分が考えていたことを振り払うように明るい声で言った。
少しでも元気にならないと、この場所ではやっていけない。
「いいな。じゃあそうしよう」
修が優しく笑いかけてくれて、こんなときだけど私の胸はドキッと撥ねたのだった。
4人が教室を出て行ってから1時間が経過していたけれど、まだ誰も戻ってきていなかった。
今潤がどんな状況にいるのか、考えることも嫌だった。
できればこのままもう1度眠ってしまいたかったけれど、そう都合よく眠れるわけもない。
「なにか、食べ物を作っておこうか」
弱々しい声で言ったのは彩だ。
「みんな、まだなにも食べてないでしょ」
昨日に引き続き食欲なんてなかった。
外にも出られないし、誰にも連絡と取ることもできない。
気分は最悪だ。
「潤が戻ってきたときに、なにか食べられるようにしといてやるか」
彩の言葉に賛同したのは修だ。
自分のためじゃなく、潤のことを考えていることがわかって自分の考えていたことが恥ずかしく感じられた。
「それならシチューはどう? 材料はあるし、スープよりもお腹にたまるでしょ?」
自分が考えていたことを振り払うように明るい声で言った。
少しでも元気にならないと、この場所ではやっていけない。
「いいな。じゃあそうしよう」
修が優しく笑いかけてくれて、こんなときだけど私の胸はドキッと撥ねたのだった。



