命令教室

だけどそれは潤をイジメろと言っているも同然だった。
もちろん、そんなことも口が避けても言うことはできなかった。


私達の間に重たい沈黙が降りてくる。
どうすればいいか決断できない時間が数分過ぎたとき「行くぞ」と、充が声をかけた。
潤が足を引きずるようにして教室から連れ出されていく。
それに対して声をかける生徒はもう誰もいなかったのだった。