命令教室

「出られた!」

「やった! 私達、外に出られたんだね!」


抱きついて喜んでいたところに、仲間たちが駆け寄ってきた。


「お前らよくやった!」

「私たちこの世じゃない暗い空間に閉じ込められてたんだけど、ふたりのことずっと見てたんだよ!」

「助け出してくれてありがとう!」

「すげーな。俺には気がつけなかった」

様々な声が私達を祝福する。
少し遅れて近づいてきたのは香だ。
香の顔を見た瞬間ぶわっと涙が溢れ出す。


「香!!」


私は修から離れて香に抱きついた。
香の抜くもり、香の匂いに包まれて戻ってきてくれたんだと実感する。


「歩ありがとう。助けてくれてありがとう」


ボロボロと涙をこぼして謝罪する香に私は左右に強く首を振る。


「香が戻ってきてくれてよかった。本当によかったよぉ!」


もう二度と失わない。
もう二度と、香にあんなことはさせない。
強く抱きしめて、絶対に離さないと誓う。