命令教室

そんなネガティブな感情が湧き上がってくるのはきっと、もう疲れ切っているからだ。
一刻も早くここから出たいという気持ちと、諦めの気持ち。
私は今その間に立たされている。


「なにかがあるから、カギがかけられたままなんだ」


それでも修はまだ希望を捨てていない。
私は下唇を噛み締めてキツク目を閉じた。
カギがかかったままの金庫を開けてみても、中は空だったという話は嫌というほど聞いたことがある。

今回だってそれと同じじゃないか。
そんな気持ちが湧いてくるけれど、どうにか自分の中に押し込めた。
修と喧嘩はしたくない。


「……そうだね。ネガティブなことを言ってごめん。もう1度、よく探してみよう」


それから私達は布団にかけられているシーツ一枚一枚を外して確認する作業を始めた。
もしかしたらシーツの中に紛れ込んでいるかもしれない。
限りなくゼロに近い可能性でも、試してみることになったのだ。

けれど、どれだけ探してみてもカギはどこからも出てこない。
すべてのシーツを外し終えて、私と修はその場に座り込んでしまった。


「やっぱり、事務室かな」