命令教室

けれどどこにも未来の姿は見えない。
窓に飛びついてみたけれど、カギがかかっている上にここは3階だ。
飛び降りると危険な高さだった。


「嘘でしょ、未来まで……」


そっと布団のシワに手を伸ばすとそこにはまだぬくもりが残っていた。
間違いなく、それは未来のぬくもりだったのだった。