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その原因は1階の最奥にある部屋だった。
その部屋には入ってはいけないと先生は忠告していた。
けれど私達はそれを無視して、中に入ったんだ。
あの部屋に入ったときに内側からはられていた御札が破れたことを思い出す。
そして私だけが聞いたうめき声も。
思えば、部屋に入った次の日から異変が起こり始めていたんだ。
「あの部屋に入ったのか?」
修が目を丸くして私達を見つめた。
私は小さく頷く。
「ここに来て最初の夜。私は未来に誘われて参加した」
ずっとうつむいていた未来が微かに震える。
「そこには充も、正志も、純子もいた」
残っているメンバーで参加していなかったのは、修だけだ。
「もしそれが原因だとすれば、他のみんなは巻き込まれたってことか」
修の呟くような声に胸が痛む。
どんどん消えていってしまった生徒たちは、何の関係もなかったんだ。
これは、私達の問題だった。
「部屋に入ってみようっていい出したのは充だよ」
未来が顔をあげて言う。
その顔は青ざめていて、一気に老け込んだように見える。
「はぁ? お前らだってすぐに乗り気になっただろうが!」
責任を取らされると思ったのか、充の声が険しくなる。
その原因は1階の最奥にある部屋だった。
その部屋には入ってはいけないと先生は忠告していた。
けれど私達はそれを無視して、中に入ったんだ。
あの部屋に入ったときに内側からはられていた御札が破れたことを思い出す。
そして私だけが聞いたうめき声も。
思えば、部屋に入った次の日から異変が起こり始めていたんだ。
「あの部屋に入ったのか?」
修が目を丸くして私達を見つめた。
私は小さく頷く。
「ここに来て最初の夜。私は未来に誘われて参加した」
ずっとうつむいていた未来が微かに震える。
「そこには充も、正志も、純子もいた」
残っているメンバーで参加していなかったのは、修だけだ。
「もしそれが原因だとすれば、他のみんなは巻き込まれたってことか」
修の呟くような声に胸が痛む。
どんどん消えていってしまった生徒たちは、何の関係もなかったんだ。
これは、私達の問題だった。
「部屋に入ってみようっていい出したのは充だよ」
未来が顔をあげて言う。
その顔は青ざめていて、一気に老け込んだように見える。
「はぁ? お前らだってすぐに乗り気になっただろうが!」
責任を取らされると思ったのか、充の声が険しくなる。



