☆☆☆
それから私達は玄関前まで移動してきていた。
まずは外に出ることができるかどうかが問題だった。
修が一歩前に出て、手をのばす。
その手の平が玄関ドアよりも先へ出るのを確認して、また一歩全身した。
恐る恐る。
だけど確実に前へ前へと進んでいく。
「嘘……」
修の体が完全に外へ出た瞬間、声が漏れていた。
外に出られる!!
そう確認した瞬間、私達は同時に駆け出していた。
上履きのままで外へ走り出す。
「誰か助けて! 誰かー!!!」
森にこだまする声で香が叫ぶ。
「俺たちここにいるぞ! 助けてくれ!」
「誰かー!!」
それぞれが力の限り絶叫を上げる。
その声は山に反響して、そして消えていくばかりだ。
「近くには誰もいないのかもしれない。このまま下山しよう」
なんの反応もないことを確認して修が動き出す。
それから私達は玄関前まで移動してきていた。
まずは外に出ることができるかどうかが問題だった。
修が一歩前に出て、手をのばす。
その手の平が玄関ドアよりも先へ出るのを確認して、また一歩全身した。
恐る恐る。
だけど確実に前へ前へと進んでいく。
「嘘……」
修の体が完全に外へ出た瞬間、声が漏れていた。
外に出られる!!
そう確認した瞬間、私達は同時に駆け出していた。
上履きのままで外へ走り出す。
「誰か助けて! 誰かー!!!」
森にこだまする声で香が叫ぶ。
「俺たちここにいるぞ! 助けてくれ!」
「誰かー!!」
それぞれが力の限り絶叫を上げる。
その声は山に反響して、そして消えていくばかりだ。
「近くには誰もいないのかもしれない。このまま下山しよう」
なんの反応もないことを確認して修が動き出す。



