「メドゥーサ、弾が無駄になることはするな。もったいない」

そう言いながら彼女を睨み付けているのは、ミノタウロスだ。黒いスーツを着た彼のその手には、大きな斧が握られている。

「何よ、別にいいじゃない」

「弾も簡単に手に入らないんだぞ」

メドゥーサとミノタウロスは喧嘩を始める。その二人を、「大事な時に喧嘩はやめて」とスキュラが言う。ミノタウロスと同じような黒いスーツを着た彼の手にはライフルが握られていた。

「公安警察の九条さん、そしてeagleの皆さん、ようこそCerberusのアジトの一つへ。僕たちがしっかりおもてなししますね」

スキュラがニコリと笑いかけながら言う。彼を睨み付けながら、「最悪なおもてなしだね」とクラウディオが言う。

メドゥーサ、ミノタウロス、そしてスキュラがいるため先に進めない。だが、ここで全員が立ち止まっていては一花を助けられない。桜士がどうしようかと考えていると、「本田先生」とナタリアが声をかける。