壮絶の川原/その13
剣崎
あれが本当に麻衣の姿なのか…
何と信じられないザマを晒してるんだ!
顔面を川の汚れた水にぶち込まれ、手足をばたつかせてもがいてる…
”フツー”の女子高生に足で首を踏みつけにされて…
やはり最初に感じた殺気ということか…
ここからでも、あの子が麻衣を窒息死させるくらいの気迫を感じ取れるし
隣の能勢も、おそらく同じことを考えているのではないかな
...
「親分…、これ、どういうことになるんですか…」
「…能勢、後方の待機を確認して来い。通行人もここまでくると通報してる可能性が高い。もしサツがここに向かうなら、その前にあの二人を引き離さないとまずいぞ」
「はい…。じゃあ、状況を確認してきますよ!」
能勢は手にした缶ビールを投げ捨て、土手上へ駆け上がっていった
この展開…
あの二人、もう殺し合いも厭わないところまで来ているんじゃないか…
...
だが、不思議なもんだ…
二人を制しなければと端折る半面、これからどうなるのかを見届けたくなる衝動にも駆られる…
果たしてあの二人の結末とは…
一体、この後どんな状況が待ち受けるのかと思うと一種のゾクゾク感を禁じ得ない
少なくとも、あそこまで屈辱の攻めを許した麻衣が、このまま黙っているということはないだろう
相手から殺意までも感じたのは、他ならぬ水責めを敢行された麻衣自身だ
ヤツがこの局面から抜け出した時、どのような仕打ちに出るのか…
おそらくは、凄まじい光景が醸し出されるに違いない
とにかく、あの女子高生を殺させないことが先決だ
剣崎
あれが本当に麻衣の姿なのか…
何と信じられないザマを晒してるんだ!
顔面を川の汚れた水にぶち込まれ、手足をばたつかせてもがいてる…
”フツー”の女子高生に足で首を踏みつけにされて…
やはり最初に感じた殺気ということか…
ここからでも、あの子が麻衣を窒息死させるくらいの気迫を感じ取れるし
隣の能勢も、おそらく同じことを考えているのではないかな
...
「親分…、これ、どういうことになるんですか…」
「…能勢、後方の待機を確認して来い。通行人もここまでくると通報してる可能性が高い。もしサツがここに向かうなら、その前にあの二人を引き離さないとまずいぞ」
「はい…。じゃあ、状況を確認してきますよ!」
能勢は手にした缶ビールを投げ捨て、土手上へ駆け上がっていった
この展開…
あの二人、もう殺し合いも厭わないところまで来ているんじゃないか…
...
だが、不思議なもんだ…
二人を制しなければと端折る半面、これからどうなるのかを見届けたくなる衝動にも駆られる…
果たしてあの二人の結末とは…
一体、この後どんな状況が待ち受けるのかと思うと一種のゾクゾク感を禁じ得ない
少なくとも、あそこまで屈辱の攻めを許した麻衣が、このまま黙っているということはないだろう
相手から殺意までも感じたのは、他ならぬ水責めを敢行された麻衣自身だ
ヤツがこの局面から抜け出した時、どのような仕打ちに出るのか…
おそらくは、凄まじい光景が醸し出されるに違いない
とにかく、あの女子高生を殺させないことが先決だ



