そんなことあるわけない。


否定すれば否定するほど、胸のドキドキが大きくなってくる。


どうしよう。


そう思って唇をかみしめたとき……。


トンッと軽く、ドアに王子颯斗が手をついた。


超間近にある顔。


女嫌いっていうのに、そんな顔はズルすぎる。