「咲、そんなに下を向いたら、俺、キスができないんだけど」 そう言うと颯斗はあたしの手首から手を離して、あたしの頭を軽く撫でた。 「さーき。上を向いて」 そんなことを言われて、上なんか向けれるはずがない。 「さーきちゃん? 咲ちゃんは、俺とキスしたくないの?」 そんなことはない。 ずっとキスできなかったから、咲だって颯斗とキスがしたい。