「風邪?そっか。大丈夫?」

「大丈夫、だよ。
 今日、せっかくの優くんとのデートだったのに、ごめんなさい。」

「いいって、謝らなくて。
 今から美鈴家、行っていい?」

「きて、くれるの?」 

「あぁ、なにか欲しい物ある?」

「なにもいらないから、早くきてほしい。
 会いたいよ、ゆうくん。」

「っ、わかった。なるべく早く行くから。
 まってろ。な?」

「うん。」