私、叶井緒池(かのいおち)は、
小学生の頃から、友達ゼロ人。



誰も私を必要とする人なんかいなくって。



「ほら、あんたの名前にぴったりだから、
早く池に落ちなよ〜〜!!」

「は〜や〜くぅ〜〜!」

「いっけぇ〜〜〜!」



そんな声が聞こえても、諦めるほど。



もう、何年続いてるから、
池に落ちることなんて慣れっこで。



(落ちてもいいや........................)



って、心の中で思って諦めてたのに。



私1人のものではない。



--------------バシャン!という、水の音。



「.........っ、つめてー。なにこれ、イジメ?
最近は、こんなのが流行ってるわけ?」



その後に聞こえた、
目の前にいる女の子たちに声をかける声。



今まで、止める人ようとする人も。



助けようとする人すらいなかった。



みんな、見て見ぬフリだったのに..................