きみと、観覧車で



私がマスコットを見つめていると。



「俺、空羽にまだ言えてないことある、」



南雲くんが、そんな言葉を口にした。



「っ、言えて、ない、こと.........?」

「うん、」



私が問いかけると、
南雲くんはひと言頷いて。



「俺も、空羽と離れるのは寂しいけど、
でも、将来のために頑張るから」



そう言ってから。



ポケットにしまっていたであろう、
水色の方のマスコットを持つ南雲くん。



「っ、な、んで、分かるの、」



〝寂しい〟なんて、
ひと言も口にしてないのに..................



「...、ぁ、いやなんか、雰囲気というか、
空羽、分かりやすいからバレバレ」



ぅ、返す言葉もない........................っ。