以前、お菓子屋さんでバイトしていた。そこに女性の従業員がいた。その女性がやたら、かっこいいと言ってくるのだった。その女性には後輩で年下の友達の女性がいた。そのこもかっこいいと過度に言ってきた。

 出会ったころは、お世辞みたいな感じだった。確かに著者はそれまで女性に「かっこいい」といわれたことがないでもなかった。
 ボーイッシュな女の子に「かっこいい」と顔を見て言われたことがあった。
 女の子に「すっごいかっこいいで」と噂されたこともあった。
 バイトの女性にかっこいいと言われるのは正直嫌だった。不快であった。冷やかしだろう。とにかくかっこいいというのが度を越している、冷やかし行為。かっこいいという感情以外の悪意の感情があると思われる。
 とにかく嫌だという意思表示をしたい。
 また著者の自意識や自分で思っている自分と相違していた。
 それから、何につけても、かっこいいかどうかと言ってくる、いやがらせ。冷やかし。後輩の女性と著者の何々がかっこいいとか話しているのだった。不快であった。
 しかも、著者は女性が言っているようではなかった。にもかかわらず、女性はかっこいいといってきかなかった。
 しかし、私はかっこいいとかどうとかではないから、私には関係がなかった。
 その女性は「橋本君がかっこよくないとあかん」みたいなことを言っていた。それまで、その女性とは会ったことがなかった。またその女性とは単なるバイト仲間で、それ以上の関係はなかった。
 女性はかっこいい、かっこいいとうっとうしかった。