偽恋人の恋愛事情




「…はぁ。その通りです。佐賀くん」


今更言い逃れできない

それにいくら私がこの脳みそをフルに使って言葉を連ねたところで、この男には通用しなさそうだ

見苦しい悪足掻きは下品だ


「あれ?思ったよりあっさり認めるんだ」

「言い逃れできそうになかったので」

「潔いね」




佐賀くんはふっと乾いた笑いをして私の近くの椅子をひき、座る

「で?聞かせて?なんでそうなったのか」


こ、このやろう

なんだのその謎に満足した顔は、スッキリしたような顔は


でもここで断ったり逃げたりしたら変に言いふらされる可能性もある

ここは従っておくべきだ

思わぬところで弱みを握られてしまった


「はぁぁぁ…わかった。じゃあ聞いたら大人しく帰って」

めんどくさいのに見つかったな

「お?敬語じゃなくなった」