偽恋人の恋愛事情



「それが目的の関係ってどういうこと?」


あああああ

や、やってしまった
何をしている私!!

か、可愛いとか言われて動揺していたっ

言ってはいけないことをおおお


「……」

不甲斐ない…言い訳が見つからない

眉間に皺を寄せてこちらを見ていた佐賀くんが少し顔を上げて大きく頷く


「ああ…なるほど、そういうことか」

え、まさか

「急にあいつに彼女なんて変な話だと思ったんだよ。今までそんなの毛嫌いしてたくせに、しかも相手はあの会長ってさ。絶対普通じゃないって思ってた」

硬直する私に一歩近づく佐賀くん


「仮面カップルってことか。お互い恋愛ごとを避けるために利害の一致で取り繕った偽物ってわけだ」

ひゅっと息を吸う

この人…鋭いぞ


「俺はさ会長。楓とは中学から一緒だし、2年から生徒会役員やってるし、2人とも近くから見てた人間ではあるわけよ。もう少しうまく立ち回るべきだったね。会長にしてはちょっと爪が甘かったんじゃない?」


ぐ、ぐぬぬ…


・・・