偽恋人の恋愛事情




「あ、佐賀くん」

いつも最後に帰る佐賀くん

生徒会室は私たち以外誰もいない


「ん?」

「さっきはありがとうございました」

「あーいや。大平っていつも会長にくってかかろうとするからムカついてたんだよ」

私だけじゃなかったか
だるがってたの


というか…

「私の話聞いてるんですね」

「え?」

いつもだらしなくもたれかかって眠そうにしているから

やりたくもない役員になってしまい、ただ居るだけだと思ってた


「聞いてるに決まってんじゃん。役員だぜ?」

だったらもっとしゃんとしろよと思うけど


「少し、嬉しかったです」

私1人でやってるわけじゃないんだと…思った


「…」

「ありがとう」


さあ帰ろう

今日はなんだか気分がいいぞ