「会長って恋愛に興味ないんじゃないの?」
あーその噂本当なのね
「そんな噂もあるらしいですね」
肩に乗った鈴本くんの手を払う
「噂は噂だよ」
鈴本くんがはいはいと手を離して少し笑う
「デマってこと?」
まあ…んー
「確かに恋愛に興味はないですけど、忌み嫌ってるわけでもありませんし。私も人間ですから人並みに他人に興味を持ったりすることはあります」
「楓に興味持ったってこと?」
んー、まあそうなるか
「そうですね」
そういうことにしておいてやるよ
「告ったのは俺の方だよ」
お
助け舟
「なんで」
な、なんでだと?
てか佐賀くんさっきから無表情すぎて怖いんだけど
すごい質問攻めだし
急にいつものおチャラけモードなくなってるよ
「会長に興味があったから」
…
「興味って?」
嘘だとわかっていても少しだけ緊張してしまう
「んーうまく言えないけど一緒にいたら絶対楽しいと思ったんだよ。それに会長は何に対しても真っ直ぐでかっこいい素敵な人だよ」
…これは偽装カップルをやる上での虚言
だったらなぜ…
そんな顔を向けるのか
それは、どんな顔なのか
聞きたいけど
聞けない


