ーーー 「昨日寝た?」 え? 翌朝、隣を並ぶ偽の彼氏、鈴本楓にそんなことを言われる 「寝ましたけど…なぜですか?」 「隈があるから」 ああ まあ、色々考え込んでいたせいで寝付きは悪かったけど 「テスト結果ちゃんと総合一位だったのに浮かない顔してるね。満足行かなかったの?」 「そんなことありませんよ」 「そう?」 「少し、疲れただけです」 「…へぇ」 歩幅の狭い私に合わせてくれている鈴本くん 隈か よく見てるのね私のこと