偽恋人の恋愛事情



放課後


下駄箱に行くとその厄介な二つの影が見えた


「ひどくない?」
「あんまりだよ…」

なに?
この胡散臭すぎる泣芝居

そちらへ近づいていく…と


「そう思わない?楓くん」

!!

なっ!
しまった!


坂下さんと松本さんは
下駄箱で私を待っていた…と思われる鈴本くんにどうやら私のことをチクったようだった


鈴本くんの顔は見えない

向かい合って立っている2人の頑張って泣いているであろう顔は見える


「あんなのが生徒会長だなんて最悪だよ」
「鈴本くん…傷つけられる前に早く別れたほうがいいよ」


や、やられた

鈴本くんを使うとは思わなかった

これでは私が契約破棄を持ちかけなくとも向こうからされる可能性がある


そうなれば結局あの2人の手によって私たちは別れたということになる

それでは元も子もない

あの程度の低い2人に負けたくなかったのに

これではこちらから勝負をかけずとも負けてしまう


私にはそこまでの悪知恵は働かなかった

…や、やってしまった…



思わず頭を抱えようとした…



でも