偽恋人の恋愛事情



おかしくなった2人を教室に置いて

私が向かうのは…


屋上

あそこに彼がいる


楓くんには悪いけど

これは私の問題だ

楓くんの力を借りずに解決したい


それに…

佐賀くんの気持ちになってみれば

きっと私たちが2人で一緒に現れるのは苦しいはずだ


楓くんはついていくと言っていたけど

私は1人で行く

私が立ち向かうべき、相手だから


彼に助けられてばかりでは情けない


私はあくまで、品行方正な生徒会長なのだ

だったら勇ましく、乗り越えて見せろ



あの日以来訪れなかった屋上へ向かう



扉を開ければ、ふわりと風が吹く

私の髪が暴れる


そしてその向こうに、1人と男子生徒を見つける