偽恋人の恋愛事情



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家に着くと、お父さんと兄さんが出てきた


「こんばんは」

「鈴本くん、雪音が世話になったね」

「いえ、こちらこそです」


不思議な光景だ

あの父親と楓くんが話している



「…雪音さんと、正式にお付き合いすることになりました」

楓くんが私の手を取って少し頭を下げた


「そうか…」

お父さんはそれだけ言って、少し笑った

兄さん…は、後ろにガーンという文字が浮かんでいる


「雪音は私に似てかなりの強情者だが大丈夫か?」

なっ!

「お父さんほどじゃないし」

思わず反論すると楓くんが笑う


「ええ、知ってます。でも雪音が強情になる時は、自分や誰かを心から信じている時です。俺はそんな彼女が好きです」

…楓くん


「…ああ。ありがとう」

なぜか…父親がお礼を言った


「また、君も遊びにおいで。雪音も喜ぶから」



「…はい!」