偽恋人の恋愛事情




楓くんの手が私の手に絡む


「慣れてきた?手繋ぐの」



「全然慣れてない」


まだ心臓が暴れる


「そりゃ困るな。これから頻繁にあるのに」

「楓くんは平気なの?」


んー?と言って私を横目で見る

「全然平気じゃない」


ぷっ

「あはは」


なんじゃそりゃ



「…当たり前にしていこうよ、こういうのさ」

…うん

「でも、ドキドキできるっていうのも私は幸せだよ」


恋とは

どういうものか

まだよくわからないけど


きっと好きな人と一緒にいて、幸せだと感じるこの瞬間は

間違いなく、恋を楽しんでいるのだと思う


だから

楓くんと一緒なら

何をしていても楽しい


「俺雪音となら何してても楽しいわ」



ふふふ!


「なんで笑ってるの?その顔はなに?」

「ふふ、同じこと考えてたって顔!」