「…」
「…な、なんでそんなに見るの?」
言ってから恥ずかしくなって顔を逸らしていた私をじっと見る楓くん
「…見たいと思ったから」
やり返されてしまった
彼の大きな手が私の耳に、顔を隠すために使っていた髪をかける
楓くんの少し解けたような柔らかい目
それが私の…目ではない何かを見ている
もう少し下の…
「…楓くん?それは、どんな顔?」
いつもの問いかけに彼は目線を上げて私を見る
「…」
私の頬に手を添えて、そのままゆっくり近づいてくる
思わず目を閉じれば
2度目のキスの感覚
「…これがしたかった顔」
だから私の口を見ていたのね
「…分かりやすい人」
「雪音ほどじゃないよ」
ふふ
「なんですって?」
「ん?好きって言ったの」
嘘つけ
ふっと笑った楓くんにつられて同じように笑う
楓くんは少し腰を浮かせて、顔を傾け、もう一度私にキスをした
そのまま、ゆっくり倒される
ソファに寝転がる私、その上に覆い被さる楓くん
「…雪音、好きだよ」
「…うん、知ってるよ」
「雪音は?」
彼の頬に手を添えて自ら唇を合わせる
「…顔見れば、分かるんでしょ?」


