偽恋人の恋愛事情




「か、楓くんは…いつから、その…好きだったんですか?私のこと」

我慢なんて言われてしまったから気になってしまう


「…言ったら驚くよ?」

え?

私を捕まえたまま、後ろからちょっと低い声が聞こえる


「…2年前から」


…?

「2年前?」

それって…高一の時?

どうして?


「…雪音は覚えてないかもしれないけど、俺は2年前に雪音に救われてるんだよ」

落ち着いた声が背中から聞こえる

「初めて会った時から、ずっと…俺は雪音に恋してるよ。俺馬鹿だからさ、自覚したのは遅かったけど」


…この体勢じゃあ、楓くんの顔が見えない


私を捕まえている楓くんの手をそっと解いて、隣に座る

じっと楓くんの顔を見る


「……なんでそんなに見んの…」

「…見たいと思ったから」


楓くんは恥ずかしそうに顔を背けて、手の甲で口元を隠す


「…雪音は?」



「俺が言ったんだから…今度は雪音の番」


……

墓穴を掘ってしまった