…来ない
もうすぐ施錠の時間になる
やっぱ…さっきの、そうだよね
あの2人…
わ、忘れちゃったのかな
残念っ
まあ、私は逆に勉強捗ったし
数学の難しかったところできるようになったし
うん
悪いことばっかじゃ、なかったしね
うん
……
帰ろ
バタバタバタバタ
?
なんか廊下が…すごいうるさい
バタバタと足音が近づいてくる
そして
教室の横を男の制服が駆け抜けていく
?
何?
しかし
バタバタバタ…バタッタン!
え?
ちょっと通り過ぎたところで急ブレーキがかかったみたいに止まる
タッタッタッと今度はまた近づいてくる
え、なになに
ひょっこりと開けっぱなしだったドアのところからこちらを覗いたのは
「あー!やっぱり会長じゃん!」
あ、この人は
昼間のチャラ議員
「何やってんの?こんな時間まで、あっ勉強会だっけか!」
いや…えと
「佐賀ぁぁ!おい!どこ行きやがった!」
「げ、やべっ」
この声は生徒指導の先生だ
「会長!ごめん匿って!」
は?
そう言うと、佐賀とやらは掃除道具入れに入り込む
え、えぇ…
バタバタと今度は重い足音が近づいてくる
「クソどこ行きやがった…ん?おお城木か」
教室の前に差し掛かった先生は私を見る
「あ、こんにちは」
「こんな時間まで勉強か?」
「はい、まぁ」
「おつかれさん。あ、佐賀見なかったか?」
あー…
「あっちに走って行きましたよ」
進行方向を指差した
「そうか、くそっ足の速い奴だな。悪いな。そろそろ帰れよ」
「はいーさようなら」


