偽恋人の恋愛事情



「おーい。何やってんの、佐賀」

へ?

「おわ」

目の前にいたチャラ議員が何者かに首根っこを掴まれて遠のく


「あ、会長、呼ばなくても来たわ」

あ

チャラ議員の襟元を掴んでいたのは探し人である鈴本くんだった

「クラスの奴らが白雪姫が来たって騒いでたから」

その呼び方やめてほしいわ


鈴本くんはチャラ議員を横にほっぽる

「ひどいわっ王子」

「はいはいまたな。で、なんだった?俺?」

あ、うん


「今日放課後予定ができてしまったので先に帰ってください」

「あーおけ。会議?」

「いえ、勉強を教えてほしいとクラスの女の子に頼まれたんです!」

自信を持って言う

「へぇそうなの、すげぇじゃん」

「えへへ」

せやろせやろ
嬉しくなって頬が緩む


「わお」

?

「会長笑えたんだ」

は?

「初めて見た」


え、そうかな
改まって言われると笑いづらいんだが

「笑いますよ人並みに」

「ふふ、そっか」


こやつは良く笑うな

昨日の帰りも今朝も笑ってた

なんだか気だるげな雰囲気の機械男だと思ってたけど喜怒哀楽はあるらしい


「と、とにかく放課後は先帰ってくださいね」

「了解ですー。勉強会頑張ってね」

「はい!頑張ります!」

「ふふ」


楽しみだなぁ
放課後!




〜


「会長笑うと可愛いね」

「笑わなくても可愛いけどね」

「え、えー?おいおい鈴本?お前どうしたんだよー人が変わってるぞ、なんだその優しい顔」

「うるさい佐賀」