偽恋人の恋愛事情



思わず春正さんに助けを求める視線を送る

春正さんは片目を瞑って本当にごめんと口パクで言う

なんとかするからと付け足して、私を車へ促すお父様の手を掴む


「父さん!雪音さんも疲れてるから今日はひとまずお帰りいただこうよ」

「何を言ってる!善は急げだろう!」

は、話の通じないタイプの人か

春正さんはさっき熱い人だって言ってたしな…


「春正も雪音さんを気に入っているのだろう?」

「そ、そりゃそうだけど」

「だったら問題はない!さあ雪音さん!いろんな話を聞かせてくれ!乗った乗った!」


ついには背中を押されて、もう抵抗なすすべなく車に乗ってしまう


ここで嫌です!とは言えないし

言ったところで帰る術がない


私も大人の付き合いというものは心得ているつもりだから

いやでも、問題ありきでもお受けしなければならない都合もある



だがよ!

だが私はまだ高校生だぞ!

バチクソの未成年だぞ!



なんとかしようとしていた春正さんも私同様車に乗せられる

「夕食が終わったらちゃんと送り届けるさ!さあ行こう!」


わーん

助けてー

社長こわーい