偽恋人の恋愛事情




そのあと、もう帰ろうということになり2人でホテルを出た


「すみません…取り乱してしまって」

「いいえ、ちょっと可愛かったです」

「なっ!壇さん!」

「あはは、すみません」


来た時とは見違えるほどしっかりしていて

エスコートも様になっている


「すぐ車が来るので、家まで送ります」

「ありがとうございます」

はあもう、恥ずかしい


「あの、雪音さん」

「はい?」

「一つお願いがあるのですが」

「なんでしょう」

「あ、すみません、二つです」



「はい?」


「今度はお見合いとかじゃなくていいので、またこうやって会ってお話ししませんか?今度はカフェとかで」

「…ええ、もちろんです」

爽やかに笑う壇さんは

すごくかっこいい

「ありがとう」

ふふ


「あと…もう一つだけ」

「なんでしょう」

「…壇さんと呼ぶのはやめてください」

「え?」

「僕は勝手ながら雪音さんと呼ばせていただいていますから…せめて、下の名前で…その、呼んでいただければ嬉しいなと…」



「春正さん」

「!」

急に呼んだせいか、ビクッとする壇さ…春正さん


「あ、ありがとうございます」

「いいえ、こちらこそ。春正さん」

ビクッとする


いや、提案したのそっちでしょ

そんな驚かないでよ