偽恋人の恋愛事情




「海辺のホテル内のレストランを予約しました。洋風なレストランなので畳ではありませんし、椅子もありますので」



「はい…?」

なんで畳が出てくるんだ?


私が何故と言う顔をしたのがわかったのかハッとする

「あ、お見合いって和風なイメージありませんか?畳の個室で付き合って、ご趣味は…って聞く……あ、僕だけですかね」

ああ…なるほど


「ちょっとわかります。ドラマとかだとそういう雰囲気ですよね」

「そ、そうですよね!…すみませんなんか勝手なイメージが」

ふふ

「いえいえ、ふふふ」

思ったより可愛らしい方だったのでこっちの緊張はかなり解けてきた


「あまり緊張なさらないでくださいね」

見るからにカチコチになっている壇さん

「す、すみません…朝からずっと緊張で…」

こめかみを汗が伝う


「畏まらないでください、移っちゃいます」

笑いながらそういうと、壇さんもやっと少し笑ってくれる


「善処しますね」

ふぅと息をついた