偽恋人の恋愛事情





「もしもし?楓くん?」

『雪音、どうだった?大丈夫?』

「大丈夫でしたよ」



その夜

楓くんにしばらく帰れなくなったことを伝えようと思う

お見合いまではこっちにいる

まあお見合いが終わる頃には夏休みも終わるから
そっちに戻るかはわからないけど

でも楓くんに帰ると言ったから一度は帰るつもりだ



『お父さんとお兄さんに変なこと言われなかった?』

「んー兄さんはだいぶやばかったんですけど」

色んな意味で

「でも大丈夫でしたよ」

『よかった。いつ帰ってくる?』




「そのことなんですけど、すみません、しばらく帰れそうにありません」

『え?』

「実は…その…」

『何?なんで?』


…んー

言ったほうがいいよね

偽物でも恋人だし