偽恋人の恋愛事情




「雪音…私は決してお前に不幸になって欲しいなどと思っていない」

はっ
どうだか

「檀春正くんはとても良い方だ。立派で優しくて人望の熱い人間だ。そして彼は雪音に好意を持っている。彼なら雪音を幸せにできる。そう思ったんだ」



「結婚しろとは言わない。ただお見合いに行って一度話してみてはくれないか」


……嘘でしょ

結婚しろとは言わない?

あの父親がそんなことを言った

問答無用で連れて行き、問答無用で結婚させられると…

思っていた




……



お見合い
結婚
父親
シスコン野郎
将来
願望
楓くん
佐賀くん
楓くん
楓くん

偽物
偽恋人…



「父さん、それでも雪音にその気がなければお見合いだってうまくいかないだろうし…」

予定通り、兄の援護が入る

しかし



「分かりました」



「え?」
「えっ」






「分かりました。お見合いに行きます」


「雪音…」
「雪音!?」


「しかし、壇さんとその後どうなるかは分かりません」



父親が

自分の利益だけを考えているわけではないということは

少し、わかった