偽恋人の恋愛事情




「何を騒いでいるんだ」




階段を上がったところで揉めていた私たちの声が聞こえたのだろう

下から父さんが上がってきた


「あ、と、父さん」

「…」

「何があったんだ」


兄がシスコン拗らせてましたー。


「な、なんでもないよ!ねぇ雪音」

「は?」

思わずガンを飛ばしてしまう

「兄妹喧嘩してただけ!」

兄さんが慌てて取り繕う


「…兄妹喧嘩…?お前たちが?」

お父さんは信じられないと言うように私たちを見た


「とにかく、もう大丈夫だから。さあ行こう雪音」

兄さんが私の肩に手を置いたので、パッと払いのけてスタスタと部屋へ向かう


「雪音〜」

「ついてこないで」





「………え?」