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ん…

なんか…すごく、あったかい


チュンチュンと小鳥の鳴く声が聞こえる


…朝?


ぼんやりする意識の中、ゆっくり目を開けた


「……」

……

「……」

……


あれ?

ここは…えっと、私の家、じゃなくて…

あ、そう、楓くんの家


で…私の…お布団の…中

だよね…?


「……」


目を開けると視界に入ってきたのは…誰かの胸元

黒いTシャツの…胸元

私の背中に回っている腕と…

見上げると…すごく綺麗な顔がこちらを見てスヤスヤと…ねむっ…


!!!?!?!?


「わああ!!」

思わず叫び声を上げて飛び起きる

壁際に布団が敷いてあったのでその反動でゴンッと壁に頭をぶつける

「いっっ…たぁ」

ぶつけたところを押さえながら

同じ布団で眠る同居人、楓くんを見る


なっななななっっ

なんで同じ布団で寝てんの!?


「ん…」

私が暴れていたので楓くんが目をこすりながらゆっくり体を起こした

「あれ…朝?」

ボケーっとしながら隣でカチコチになっている私を見る

「雪音…?なんで俺のベットにいるの?」

違う!

「私の布団です!」

そうよ!なんで!……なん…


あれ

昨夜の記憶が蘇る