偽恋人の恋愛事情



私は佐賀くんの目の前から楓くんのところに行こうと足を引いた


しかし

パシッと佐賀くんに腕を掴まれる


「ごめん、言い方を変える」

え?

「会長。あんたがここにいるの、俺が嫌なんだ」

…は?

「偽物の恋人なら正式な彼氏彼女じゃない。赤の他人だろ。だったら他のとこにいたって問題ない」

なに…を


「会長のありのままを受け入れられるのは楓だけじゃない。俺だってそうだ。俺だって生徒会長でも品行方正でもないあんたを受け入れられる」



「会長…いや生徒会長じゃなくて……雪音」




「お願い。ここで毎日楓とあんたが2人きりなんて嫌なんだ。本当は俺の家においでって言いたいけど、俺は楓と違ってあんたに魅力を感じてるから2人で過ごすのはちょっと怖い…でも」


掴んでいた腕を引かれる

バランスを崩して佐賀くんに前のめりで突っ込みそうになる

なんとか踏みとどまるも、佐賀くんの手が私の腰に回り、逃げられなくなる


「佐賀!」

楓くんの焦った声


「雪音、俺はあんたが欲しい」


!!