偽恋人の恋愛事情




ガチャと廊下につながるリビングのドアが開いた


ラフな格好とセットされていない髪のオフ姿の佐賀くんが見える

その目が私を見た瞬間、固まる


「ど、どうも」

「…へ」

「今雪音居るんだよ」

「…」

硬直している


「お、お邪魔してます」

「お邪魔させてます」

「…」

硬直している


「色々あってさ、しばらく同居」

「…ということです」

「…」

いつまで硬直してるの?



「色々あった雪音は恋人である俺を頼った」

それ言う必要ある?

少し自慢気にそう言った楓くんが硬直している佐賀くんの肩を叩いた


「私のことは…お気になさらず〜」

「か…会長」

お、喋った

少し硬直の解けた佐賀くんがギギギとぎこちなく楓くんを見る


「会長…パジャマだ」


……は?


そこ?

最初に触れるの、そこ?