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「ちょ…ちょっと待って、楓くっ」
「待たない」
「ほんとそれは…やめっ」
ずどーん
「俺の勝ち〜」
「それどうやってやるんですか」
「あのボールみたいなの壊さないと切り札は使えないよ」
「それ最初に教えてくださいよ」
in楓くんハウス
あの後、すぐさま高見さんが私の家に生活に必要な荷物を取りに行ってくれた
楓くんは空き部屋を片して、私用の部屋を用意してくれた
あんまりにもバタバタしていたせいで
この2、3日は楓くんと2人!?とか考える余裕もなくあっという間に過ぎた
慣れない家で起き、学校に行って一緒に帰ってくる
私は部屋の片付けがなかなか終わらなかったのでほとんど1人でいたし
楓くんも日常生活に私が加わる事でやるべきことがいろいろあったようで
買い物に行ったりと慌ただしくしていた
ひょんなことから始まったまさかの同居生活
ようやく荷物も片付き、高見さんからもうまく父親と兄を言いくるめたと連絡をもらったのは
楓くんの家に転がり込んで一週間が経とうとしていた時だった
楓くんが今日は夜更かしだと言い出し、現在、大乱闘ジェネラルブラザーズというゲームを一緒にやっている
「初めてやりました」
「楽しいでしょ」
…う
見透かしたような表情をされる
「めっちゃ…楽しいです」
「明日から夏休みだろ?そしたらもっといっぱいやろ」
「はい!」


