偽恋人の恋愛事情




「正直に申し上げると、雪音さんのお父様の価値観はとても古臭いです」



「いつの時代のフィクションかと思いました」


そ、それは

「ふ、ふふふ!」

思わず笑い声が出る

「やっぱりそうですよね!」

「ええ」

あはは!


「だから、雪音さんは間違ってませんよ。勉強や成績より、もっと大切なものはうんとあります。この世界にはきっと」

…はい

「ありがとうございます」



高見さんはニッと笑った

「さて、どうします?」

え?

「帰りますか?それとも家出、続けちゃいますか?」

ちょっと悪い顔してる


「続けられるんですか?」

思わずそんなことを聞く

帰らなくて済む方法がある?

「ありますよ」

高見さんは楓くんを見た




楓くんはじっと高見さんを見て、何かを理解したのか私を見て少し笑った


「彼氏様は問題なさそうですね?」

「当然です。むしろラッキーなくらいです」

え?
なんの話?


「ですが、鈴本様。お付き合いなされてるとはいえ、雪音さんにあまり軽々しく触れてはなりませんよ?」

どういうこと?

「んー…善処しますー」

「鈴本様。良いですか?」

「はいはいわかりました」

なんの話!?



「雪音さん。あなたは今からしばらくの間、私の家で生活をします」

は?

「という、程で、実際は」



…え、あ、

ちょっと待って

まさか