偽恋人の恋愛事情




「はあぁぁぁわかってないよね」

何がですか

盛大なため息をついてしゃがみ込む佐賀くん


「会長って頭いいけど鈍いよね」

に、鈍いだと!?
この私が!?

「どういう意味ですかそれ」

ムッとして返す

「そのまんまの意味だよ、にぶちんさん」

くぁぁぁ??

「勉強ばっかやってきたんでしょ?」

え?

「勉強以外のことは、てんでダメって感じだよね」




なんかすごい貶されてる気がするけど

…でも

「まあ、そうですね」

私には、勉強しかなかったからなぁ


「あれ?認めるんだ」

「…まあ、そうあるべきだと、教えられてきたので」

ずっと

あのクソジジイにね


「親?」



立ち上がって私の横に並び、少し首を傾げてこちらを見ている


普段ならこんなこと言わないだろう

でも、屋上のこの開放感を教えてくれた人だし

楓くんと、佐賀くんの前では変に気を張らなくていい

少し、私の本音をこぼしてもいいのかもしれない