回想⎯⎯⎯⎯⎯



「るーかちゃん!遊びに来たよ〜! 」


と言いながら抱きついて来ようとした蓮くんの顔面を、


片手で鷲掴みしてぐっと押し返しながら、地鳴るような低い声で


「近寄るな、 瑠花が汚れる」


という理斗にも臆せず、無視して私に近づいてくる蓮くん。



最終的には、二人とも笑みを浮かべながら冷気を放ち

小さな声で言い合いをする。⎯⎯⎯⎯⎯




という流れで蓮くんの行動に振り回され

女子からは注目を浴びるし、

理斗は最近どんどん黒いオーラが濃くなっていて…


ここ一週間、混ぜるな危険状態の二人と周りから突き刺さる視線たちに辟易する毎日。


多方面へ気を使いすぎた私はとても疲れているのです。