でも彼を見ていると⎯⎯⎯⎯

極端に人を突き放したり、人肌を求めたりしていて。

心の中に何か抱えているのではないかと思う。


それに、単純に心開くと距離感が近くなる人かもしれない。



……というかそうであってくれないと困る。


だってもし、仮に「好きだ」と言われてしまったら⎯⎯⎯



「瑠花! もうすぐ保健委員会始まるから行こう」


「あ、理斗。うん、行こっか!」



心が黒く侵食されそうになった所で声がかかった。


……そういえば今日の放課後は委員会の集まりがあったんだった。


というか、いつの間に放課後になっていたのだろう。


ボーっとしすぎたな…