「いやいや、あんた地味ってどこがよ! 瑠花、周りに "高嶺の大和撫子" って言われてるの知らないの?!」


「たっ!? な、なにそれ!? そんな高嶺とかじゃないしっ……」



「まさか無自覚とは…。いい? 瑠花は見た目美人系なのに、笑顔とか仕草が小動物みたいでかわいいギャップもあって最強なのよ!お分かり?!」


「おわっ!? わっ、分かった…?」



絵里ちゃん、今日は褒め節がすごいな。

勢いに気圧されてつい流れで返事をしてしまった……



「それに、アイツも瑠花以外の女子と話してるの見たことないし、いくらなんでも近すぎって言うかさ〜…」


すると少し声を落として


「アイツしょっちゅう怖い顔して周り威嚇してるし、たまに瑠花に向ける目が不穏な時があるっていうか……と、とにかく! なんか執着されてる感じあるからちょっと気をつけなよ!」