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そしてテストで学年3位をとれた私は彼への不満も忘れ

お礼とばかりに彼のお願いを聞くことにした。


彼が願ったのは⎯⎯⎯



『私の手料理を食べたい』


『出来れば、それを一緒に食べたい…』


『というか僕も作るから、あわよくば毎日うちで一緒に夕飯を食べて欲しい!』



ということであった。


どうやら彼はほぼ一人暮らし状態らしく、夜はいつも一人でご飯を食べているので寂しいらしい。


でも毎日はさすがに厳しいというか…

作る時の水とか火とかの生活費が申し訳ない。


妥協案として週2ぐらいで一緒に食べることにした。



実は、私も家ではほぼ一人なので、彼の寂しいという気持ちはとても理解できる。


故に放っておけなくて、理斗の家へと通うようになるのであった⎯⎯⎯。