「気持ち良かった? もっと欲しくなっちゃった?」


「うっ…え、と…その、はい……」



熱を孕んで射抜く目に言い訳できず見事白状した。

彼はニヤリと口角を深め、片手で私の頬を撫でながら



「へぇ。 僕とのキス、気持ちよかったんだ。
……じゃあ、もっとしてあげなきゃね?」



と視線を口唇に向けた後ゆっくり私の目に移した。


それが心做しか誘惑されてるようで……

そんな彼の危なげな雰囲気と色気にあてられ

頬が熱を帯び始めるのを感じ目を逸らす。



すると理斗は、


「こっち向いて」


と私の(おとがい)をつかんで向かせる。



「瑠花、僕の首に腕回して」



言われるがまま腕を回すと、彼は嬉しそうに頬を染めた後目をキラリと光らせて



「ん、 じゃあおねだりして?」


と宣ってきた。